

民主党・国民新党・社民党の連立政権が発足し8ヵ月。『政治とカネ』、普天間基地問題、増加する公共支出への財源確保策等、民主党への期待が大きかっただけに、新政権に対する失望感が広がっている。誰もが一刻も早く、閉塞した政治・経済状況を打開し、将来に希望を見いだしてほしいと願っている。
しかし、まだ政権発足後1年を経過していない中で、冷静に考えれば、戦後ほぼ一環して政権を担当してきた自民党政治の歪みを一挙に是正し、日本経済を新たな成長軌道に乗せることが難しいことを、国民は理解しているはずである。
一方で「事業仕分け」で明らかになった税のムダ遣いの実態。さらに、功罪はあるにしても、「公約」の実現がこれだけ問われたことが過去にあっただろうか。
政権交代により、今まで見えなかったものが見え、国民の政治意識に大きな変化をもたらしている。民主党には、政策の方向性に自信を持ち、「生活が第一」の政策を、ぶれることなく、着実に実現し国民の信頼を得ることを求めたい。
私たちも、このような時だからこそ、個別の事象を捉えて拙速に新政権を判断せず、過去の自民党政権の政権運営を振り返り、総合的・中期的視点で見つめる時であろう。
(大澤)