NTT労組新聞 東日本本部版
キラリChallenge
2009年11月7日
お年寄りの笑顔のために

東北総支部 青森分会 山口加容 さん

challenge091107_1「はじめて舞台に立った時の緊張は、今でも忘れません」と語るのは、「山口加容」さん。東北・青森で、代理店受付センタに勤務する傍ら、劇団『ばっけ』団員のベテラン社員だ。

『ばっけ』は、津軽弁で“ふきのとう”のこと。“ふきのとう”が顔を出す春先を中心に活動を行ない、「春を待つ心」を込めて名づけられた。劇団発足以降、 社会福祉施設を訪問し、「津軽弁」での演劇を披露している。活動が認められ、1991年に「厚生大臣賞」を受賞、翌92年には「NTT社長表彰」「日本善 行賞」を受賞した歴史ある劇団だ。

山口さんが劇団に入団したのは、入社2年目の年。職場の先輩である劇団のサークル員か ら声をかけられたのがキッカケ。「裏方として入ったつもりが、いつの間にか役がふられてしまいました。初舞台の役は“嫁ぐ女性”でしたが、緊張で内容はよ く覚えていません」と当時を振り返る。

challenge091107_2“娘”“嫁”と役を積み重ね、最近は“母親”役が中心。毎年、春先の慰問に向け1 月から練習が始まる。台本読み、立ち稽古と、四月の公演までの間、土・日は練習に明け暮れる。ある舞台で、人をあやめる母親役を演じた。公演が終わり舞台 から降りると、あるお年寄りから『頑張れへー』と励まされた。「演劇の内容と現実が交錯していたんですかね。でも、とってもうれしかったです。練習の苦労 も吹き飛びますよ」と笑顔で話す。

劇団に入団して30余年が経つが、「舞台に立った際、今でも緊張で台詞が“真っ白”になることがありますよ」という本音も…。緊張克服のためには、練習を サボらないことが第一とのこと。「団員全員が家族のようなもの。メンバーといると“素の自分”になれますね。わがままが言い合える仲だからこそ、互いが役 に入りやすいのだと思います」と劇団活動の魅力を語る。

来年の公演に向け、新たな台本と配役が決まりつつある。お年寄りの喜ぶ笑顔を見るために、新たな役への“チャレンジ”が始まる。

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