

読書の秋、『ルポ貧困大国アメリカ』(岩波新書)を読んだ。アメリカ社会は急激に2極化が進み、貧困に転落していく現状と教育・医療・戦争ビジネス、弱者を食いものに富者が潤っていく社会構造が生々しく書かれている。アメリカに倣って市場競争主義を推し進めてきた日本社会も決して他国の出来事で済まされないと感じた▲本書の発行は今年の1月。その後、サブプライムローン問題や金融危機が起こり、事態はさらに深刻になっていると想像できる▲今月行なわれたアメリカ大統領選挙で、初のアフリカ系大統領となったバラク・オバマ氏。次期大統領が決まった瞬間の歓声と拍手そして涙、「変革」を求めたアメリカ国民の力を感じた▲一方、国民に信も問わず、定額給付金をめぐり迷走発言を繰り返す日本のリーダー。これで国民の生活が良くなると本気で思っているのか。解散・総選挙の時期は不明だが、政権交代を求め勤労者・生活者の立場で力を尽くしたい。(京)