

今年1年を表す漢字1文字は、ずばり『偽』。京都・清水寺で黒々と墨書される、年末恒例の光景である。日本漢字能力検定協会の公募に寄せられた漢字の中で、今年は『偽』が圧倒的な1位だったようだ▲食品偽装や年金記録不備問題を反映したものだが、「己の利のためには人をだましてもいい」という嘆かわしい社会を象徴している。振り返れば、安倍総理の辞任、白い恋人、赤福、船場吉兆……など、見かけによらない中身のなさ、空虚さに、ガッカリすることの多い1年だった▲私は、昨年末、体調を崩してしまったことから、健康が1番と『健』としてきたが、大きな病気はしないものの、メタボリックシンドロームを気にしつつも、いろいろなものがやめられない1年だった▲今年を教訓に来年からはもっといい1文字が選ばれることになってほしい。今一度、今年を振り返って、気持ちを新たに、希望の持てる年に向かっていこうと思いつつ、年賀状を書き始めた。(克)