

前回、メタボリックシンドロームとは内臓脂肪型肥満に、血圧がちょっと高め、血糖値がやや高め、中性脂肪が少し高め……といった危険因子を複数合わせ持った状態だと説明しました。今回はメタボリックシンドロームの根源にある「内臓脂肪」について説明します。
内臓脂肪を構成する脂肪細胞には、(1)体内で余ったエネルギーを蓄える(2)体にさまざまな働きを持つ生理活性物質「アディポサイトカイン」を分泌……の二つの役割があります。
「アディポサイトカイン」には傷ついた血管を修復する善玉と糖尿病や高血圧を引き起こす悪玉があり、通常は両者が均衡を保っています。しかし「内臓脂肪」が増加すると悪玉の「アディポサイトカイン」は増え、善玉の「アディポサイトカイン」は減り、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる動脈硬化を促進させます。
自分の大きなお腹を見て、ため息をつく必要はありません。『内臓脂肪は増えるのも早いが減るのも早く、ダイエット効果がでやすい』と言われています。ぜひもう一度ダイエットに挑戦してみましょう。
次回はメタボリックシンドロームの予防・改善について説明します。
(上信越総支部長野病院分会・NTT東日本信越健康管理センタ長野担当=犬飼富由子)